Watch Care ウォッチケア

末長くご愛用いただくために、日常のお手入れやご使用上の注意点を紹介しています。

磁気

磁気

デジタル時計を除くクオーツ時計は、ステップモーターと呼ばれる極小のモーターで駆動しています。
このモーターは磁石の特性を利用しており、外部から磁気の影響を受けるとうまく回転しなくなります。
これが、針の遅れや進み、止まりといった現象で現れます。機械式時計も磁気の影響を受けると、内部の部品が磁化されてしまいます。 磁化された部品は引き合ったり反発しあったりして、正常に作動しなくなり、精度が悪くなります。
今日の生活においては、磁気製品が数多く存在しています。 磁気は目に見えるものではないため、ご自身では気が付かないうちに、時計が磁気帯びしてしまう場合がほとんどです。 磁界の強さは距離の二乗に反比例しますので、磁気製品から5cm~10cm離しておくだけでほぼ影響を受けなくなります。
身の回りの磁気製品には十分にご注意ください。

防水性能

防水性能

時計の防水性能は機種によって異なります。性能を超えて使用するとケース内に水分が入り込み、破損の原因となります。
防水性能を必ず、ご確認ください。

※ISO規格

Water Resistant 30M

日常生活での汗や水滴、雨がかかる程度には耐えられます。

Water Resistant 50M

水仕事や、釣りなどの水上マリンスポーツ等に適しています。

Water Resistant 100M

水中につけても耐えられます。スノーケリングやプールでの軽い使用等に適しています。

Water Resistant 200M

海洋活動やスキンダイビングなどのウォータースポーツに適しています。

Diver's 100M/200M

飽和潜水ではない、スキューバダイビングに適しています。

表示の防水性能は「新品出荷時のもの」であって、常に維持されているわけではありません。時計をご使用いただく中で、部品は摩耗し劣化するため、防水性能は低下していきます。
実際に水仕事やダイビングなど、水際、水中でご使用される場合は、事前に表示通りの防水性能が維持できているかどうかの検査をカスタマーサービスにご依頼ください。
また、飛び込みやシャワー、腕の振り等での思わぬ水圧、リューズが正しく押し込まれていない等で内部に水が入ってしまうことがあります。水中、水際でご使用の際はご注意ください。

入浴について
入浴時の着用は避けてください。
石鹸やシャンプーなどは、パッキンやガラスコーティングの劣化を早めてしまいます。温泉の成分も、時計に悪影響を及ぼす恐れがあります。
急な温度変化も時計にとっては故障の原因です。

ヘリウムエスケープバルブについて
飽和潜水や潜水艦などの高圧な環境では、窒素酔いを起こすため、通常ヘリウムと酸素の混合気体を使用します。しかしながら、分子が小さいヘリウムは防水設計された時計でも内部に侵入します。
圧力の高いヘリウムは、減圧時に時計を損傷させてしまうため、強制的にヘリウムを逃がし、破損を防ぐ必要があります。そのため、ヘリウムを排出させる以外の目的で使用すると故障の原因になりますので、ご注意ください。

ねじ込み式リューズ
ケースの気密性を高めるため、ダイバーズウォッチなどにはねじ込み式リューズが採用されています。リューズがきちんと締め込まれていない、ロックされていない状態では、防水性を保つことができません。
リューズを操作した後は、必ずロックを確認してください。
ねじ込み式リューズの締め方はこちら

衝撃

衝撃

時計は極めて繊細な部品で構成されている精密機械のため、
100分の数ミリでも部品がずれてしまうと、不具合の原因になります。

時計本体への衝撃は、外装に傷や打痕がつき、また破損する恐れがあります。
外装が傷つくほどの衝撃は、内部でも部品が外れたり、損傷を引き起こしたりする可能性が高く、そのダメージは計り知れません。

ゴルフや野球、テニスなどのスポーツ、オートバイの振動も腕に相当な衝撃がかかっています。十分にご注意ください。

ケースやブレスレットの錆

ケースやブレスレットの錆

錆びにくいといわれるステンレススチールでも錆は発生します。

ステンレススチールの成分は、鉄やクロム、ニッケルなどですが、
この中のクロムが空気中の酸素と結びついて、ステンレススチールの表面に
極薄の酸化被膜を張ります。この被膜が錆の発生を防いでいます。

しかしながら、ステンレススチールの表面に汚れが付着した状態だと、
クロムに酸素が供給されず、膜が壊れ、錆の発生を招きます。

ご使用後のお手入れを心がけましょう。

ご使用後のお手入れ方法はこちら

リューズ・プッシュボタンの周りに錆が発生しています。

ブレスレットの隙間に錆が発生して、コマの一部が外れてしまっています。

ご使用後のお手入れ

ご使用後のお手入れ

時計は肌に直接着けるため、汗や皮脂、汚れが付着しやすくなっています。
汚れたままにしておくと、錆の発生や皮膚への悪影響が生じます。
常に時計を清潔に保ちましょう。
ご使用後は、柔らかい乾いた布で汚れを拭き取りましょう。
通気性をよくするために、指1本分のゆとりをもって着用することをお勧めします。

  • 水や汗が付いたら、こすらずに吸湿性の高い柔らかい乾いた布で吸い取るように拭き取ります。
    長時間の直射日光や薬品、化粧品などは変色や変形の原因になります。

    • ブレスレットやクラスプの隙間は柔らかいブラシを使って、汚れをかき出します。

    • 全体を柔らかい乾いた布で拭き取ります。

    • ブレスレットの汚れがひどい場合は、水洗いをお勧めします。
      このとき、水がかからないように必ずケースを保護してください。
      ※防水性能のある時計であっても、部品の劣化等で防水性は低下していきます。必ずケースは保護してください。

    • 柔らかいブラシを使って、中性洗剤などを薄めたぬるま湯で洗浄します。

    • 洗浄後は、ブレスレットのみを水洗いします。

    • 完全に乾燥させます。コマの間やバックルの隙間などに水分が残らないようご注意ください。

  • ケースの隙間に汚れがたまっていたら、柔らかいブラシや綿棒などで取り除きます。

クオーツ時計の電池

クオーツ時計の電池

切れた電池を時計に入れたまま放置しておくと、内部が劣化する恐れがあります。
時計によっては、秒針を4秒ごとにジャンプして進めることで、電池寿命が近づいていることをお知らせしています。
お早めにカスタマーサービスへメンテナンスをご依頼ください。

また、クロノグラフ機能を常に作動させて使用すると、通常よりも電池が早く消耗します。
本来の機能であるストップウォッチとしてご使用ください。

カレンダー

カレンダー

午後8時頃から午前4時頃に、時計の内部では写真①の爪がかみ合ってカレンダーディスクを回転させています。
リューズによる早送り操作では、写真②の歯車を動かして、カレンダーディスクを回転させます。
したがって、その時間帯に早送り操作をすると、無理に写真②の歯車でディスクを回転させることになり、
部品が損傷し不具合の原因となります。
上記時間帯には、カレンダーの早送り操作は行わないよう、ご注意ください。

上記以外の時間帯、例えば6時に針を合わせてからカレンダーを早送りすれば、安全に操作できます。
これは実際にウォッチメーカーが操作確認で行っている方法です。

また、多くの時計のカレンダーは12時ジャストに切り替わるわけではありません。
11時ごろからカレンダーディスクが回転し始めて12時前後に変わるもの、
1時・2時ごろに変わり終わるものなど、キャリバーによって異なります。

歯車のバックラッシュ

歯車のバックラッシュ

クルマのハンドルに「あそび」があるように、時計の歯車のかみ合い部分にもわずかな「あそび」を設けています。
この「あそび」のことをバックラッシュといいます。
バックラッシュの影響を受ける事例として、針が目盛と微妙にずれたところを指す、という現象があります。
時計の構造上、バックラッシュがないと歯車は動かず、時計も作動しません。
このため、針が目盛とぴったりと合わなくても、それはバックラッシュがあるゆえの不可避な現象で、不具合ではありません。

バックラッシュには、重要な役割があることをご理解ください。

バックラッシュの役割

・衝撃から守る
バックラッシュのない状態で衝撃を与えると、部品の破損につながります。
衝撃のエネルギーをある程度逃がす役割を持っています。

・温度差から守る
温度が高くなると金属は膨張します。バックラッシュのない状態で金属が膨張すると部品同士が接触する恐れがあり、動きが止まってしまいます。

・摩擦から守る
部品同士の摩擦は、部品のゆがみや変形をおこします。
バックラッシュがないと、ごくわずかなゆがみや変形も許容できずに、部品の摩耗が早まり、不具合が生じます。

自動巻時計の巻き上げ

自動巻時計の巻き上げ

自動巻時計には、長く安定した持続時間を得るため、ぜんまいに少し厚みのある長いバネが使用されています。
時計が止まっている状態からそのまま着用したり、少し時計を振ったりしただけでは、十分にぜんまいが巻き上がらず、本来の精度を保つことができません。
ローターは補助的にぜんまいを巻き上げる機能ですので、日常的に腕の動きが少ないお客様の場合、
ぜんまいの巻き上がりが不足し、時計が止まったり、遅れたりといった現象が現れます。
30~40回程度は巻き上げてからご使用ください。
※リューズ1回転は、リューズを360度回転させることを意味します。

1日1回、決まった時間に最後まで巻き上げることが理想です。定期的に同じ量のエネルギーを与えることで時計の精度を安定させることができます。

ねじ込み式リューズ

ねじ込み式リューズ

ケースの気密性を高めるため、ダイバーズウォッチなどにはねじ込み式リューズが採用されています。
リューズがきちんと締め込まれていない、ロックされていない状態では、防水性を保つことができません。
水分や湿気が入り込み、部品の錆や破損の原因になりますので、リューズ操作をした後は、必ずロックを確認してください。

ねじ込み式リューズを締め込む際は、強く押し付け過ぎないように、ケースチューブとの接触面のずれを修正して真っ直ぐな状態に合わせます。そのまま、ねじの感触を確かめながら、少しずつ締め込んでください。
少しでも違和感があった場合には、操作を止め、リューズを緩めてから再度やり直してください。
ねじ目が正しくかみ合っていれば、リューズを押し付けることなく、回転させるだけで締め込んでいくことができます。

リューズとケースチューブ、双方のねじ目が正しくかみ合っていない状態で、無理にリューズを締め込んでしまうとねじ山が大きく変形し、正しく締め込むことができず、防水性が損なわれてしまいます。
リューズを引き出す際も、真っ直ぐゆっくりと引き出してください。