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オメガが初の超高耐磁性能時計を発表

オメガは、1.5テスラ(15,000ガウス)以上の磁気に耐えうる時計を発表します。この数値は、従来の時計が誇っていた耐磁性能を上回るもので、何世紀もの間時計メーカーを悩ませてきた磁気帯の問題を解決した新作です。

2013年1月17日にジュネーブのシテ・ドゥ・タンで記者会見が開かれ、オメガの副社長兼Swatch Group’s Extended Group Management Board Member、レイナルド・アシュリマン氏がそのムーブメントを発表しました。会見には、今回の開発に関わったオメガ副社長兼製品開発部トップのジャンクロード・モナション氏、ASULABのCEOであるマイケル・ウィルマン氏、ETA社の研究開発部長であるティエリ・コーヌス氏、ETA社のトライボロジー&マテリアルのエンジニアであるマシュー・ウルヴェ氏が出席しました。

始めにアシュリマン氏は、所属する全てのブランドと関連会社の中から最高のエンジニアと研究員を集めその力を結集することができる、スウォッチ グループの他に類を見ない体制を強調しました。また「オメガの社員だけでなく、ASULABやETA社から参加した全ての人がヒーローです。彼らが共有する熱意やクリエイティビティがあって初めて、この素晴らしい技術革新を今日ここで皆さんに発表することができるのです。」と話しました。

このチームによって開発された技術は最初のプロトタイプのムーブメントに結集し、オメガ シーマスター アクアテラに搭載されました。これまでの耐磁対策とは異なり、かつてのように時計内部に保護ケースを使用する方法ではなく、ムーブメントそれ自体に鉄を含まない素材を使用しました。この新しいムーブメントにおいては現在いくつかの特許を申請中です。



ジャンクロード・モナション氏は記者会見で、オメガの長い技術革新の歴史について触れ、1894年にまで遡るその歴史のハイライトをスライドショーで説明しました。また、磁気の影響は常に時計メーカーに悩みの種であったこと、さらに現代の日常生活において磁気の影響はかつて無いほど大きくなってきていることを指摘しました。「ウォッチメーカーは常に、磁気帯びを避けるための策をとらなくてはなりませんでした。それは、機械式時計が本来有する性能を十分に発揮するための必須課題だったのです。ですが今回の新しいムーブメントの登場により、この問題は解決されることになります。」

モナション氏はまた、スウォッチグループのCEOであるG.N.ハイエックがオメガに完全耐磁性時計を作ることを提案し、オメガがその関連会社からエンジニア、科学者、冶金技術者を集め、この難題にチャレンジしたことも語りました。

マイケル・ウィルマン氏は、日常生活における磁気の影響の問題についてプレゼンテーションを行いました。磁石と磁気についての簡単な説明を行い、永久磁石の力が日々進化し、強くなってきていることが今回のムーブメント開発の大きなモチベーションになったと話しました。

ティエリ・コーヌス氏は、時計の内部ケースが磁気の影響を最小限にとどめるようデザインされていた事など、かつてどのように磁気対策がとられていたのかを説明しました。また、このかつてのアプローチでは、日々強くなってきている永久磁石の力に対応することが難しくなっていることや、ムーブメントの眺めを遮ってしまうことが美的観点から好ましくないことを指摘しました。そして、高度の磁気にさらされた従来の機械式時計が突然止まってしまい、その精密性を失ってしまう様子をショートフィルムで公開しました。今回のオメガのプロトタイプは、15,000ガウスというより高度なレベルの磁気にさらされた後でも、動作の正確性に全く影響を及ぼさないことがテストで実証されています。

さらに実演が披露され、オメガの新しい15,000ガウス ムーブメントが時計メーカーにとって進化のランドマークになるであろうことが印象づけられました。

オメガはこの技術を4月のバーゼルワールド フェアで発表します。新しいムーブメントであるオメガ コーアクシャル キャリバー8508は2013年に随時店頭にて、紹介される予定です。

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