TOPICS

3つの都市・3つの博物館で1つの展覧会

ジャケ・ドロー社の協力による「THE AUTOMATES & MERVEILLES EXHIBITION(オートマタと傑作展)」を開催へ

ジャケ・ドロー社の協力による
「THE AUTOMATES & MERVEILLES EXHIBITION(オートマタと傑作展)」
を開催へ

2011年11月18日、スイス、ラ・ショー・ド・フォンにある、ジャケ・ドロー本社にて、「THE AUTOMATES & MERVEILLES EXHIBITION(オートマタと傑作展)」協会による記者会見が行われ、展覧会の計画が発表されました。このプジェクトが生まれた理由は、スイス、ヌーシャテル美術歴史博物館が1世紀以上前からピエール-ジャケ・ドローとその息子アンリ・ルイ-ジャケ・ドローが製作した歴史的なオートマタ(機械式からくり)が収蔵しており、そしてこの天才的な製作者たちとオートマタの世界についての知識をもっとより深めようとする同館の学術的な意欲にあります。

ヌーシャテル美術・歴史博物館、ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館、及びル・ロックル時計博物館(シャトー・デ・モン)が協力し、18世紀の時計製造業界を代表する3名の人物、すなわちピエール-ジャケ・ドロー、その息子アンリ・ルイそしてジャン-フレデリック・レショー(ピエール-ジャケ・ドローの養子)に関する展覧会を開催することを決めました。

スイス、ヌーシャテル地方のモンターニュ(山間部)出身のジャケ・ドロー父子は、優れた発明家、そして賢明な商人としての名声を確立しました。ジャケ・ドローが製作したシンプルでエレガントな高級製品は、ヨーロッパだけではなく、世界中から高い評価を得ました。ジャケ・ドローの代表的な作品として、小型機構を搭載したジュエリー製品、シンギングバードなどの音楽機構を搭載した懐中時計、オートマタを搭載した振子時計、そしてオートマタ(機械式からくり人形)などがあげられます。

ジャケ・ドロー父子とレショーの優れた才能、そして彼らと現代をつなぐテーマとして紹介するために、3つの博物館がそれぞれの専門知識とコレクションを結集し、さらに民間及び公共の貸主から提供される素晴らしい作品の数々が展覧会に加わります。この国際規模の芸術・技術イベントは、3つの博物館で、3つの言語(フランス語・ドイツ語・英語)で同時に紹介そして開催され、訪れる人々を18世紀から21世紀へといざないます。


展覧会

2012年4月28日から9月30日まで開催される「The Automates & merveilles Exhibition(オートマタと傑作展) 」は3つのテーマで構成され、各博物館が、ジャケ・ドロー家のユニークな一面をコレクションと関連づけながら紹介していく予定です。現在ヌーシャテル美術・歴史博物館に収蔵されている3体のオートマタ「文筆家」「音楽化」「画家」のいずれが各博物館で訪れる人々をその博物館のテーマへと導きます。よって 2体のオートマタは、この展覧会の期間中パートナー博物館へ貸し出されます。

ヌーシャテル美術・歴史博物館 : ジャケ・ドロー父子とレショー ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館:傑作ムーブメント―脅威のメカニズム ル・ロックル時計博物館(シャトー・デ・モン):小型高級品の傑作

ジャケ・ドロー社の関わり

ジャケ・ドロー社は、2000年にスウォッチ グループの傘下に入ってからも、創業者ピエール-ジャケ・ドローの軌跡と伝統技術を継承し続けています。啓蒙思想の時代に誕生した優雅で冒険的なブランドのフィロソフィーは、今日もジャケ・ドロー社のアイデンティティーの中核となっています。この度企画された、ピエール-ジャケ・ドロー、息子アンリ・ルイ、そして養子のジャン-フレデリック・レショーをめぐる展示会が、啓蒙思想の時代と3世紀たった今も繋がりが保たれていることを裏付けています。ジャケ・ドロー社が、「The Automates & merveilles Exhibition(オートマタと傑作展) 」協会主催のこの特別なプロジェクトに対する支援を希望したことには、こうした背景があります。

ジャケ・ドロー社の貢献により、1774年製作されたピーエル-ジャケ・ドローの「文筆家」が「The Automates & merveilles Exhibition(オートマタと傑作展) 」の大使として中国に!

「文筆家」はジャケ・ドローが手がけた最初のオートマタ(機械式からくり人形)です。1768年に創作が始まったこの作品は趣のある機械仕掛け、および生命の動きを人工的に再現するということで研究を続けていたピエール-ジャケ・ドローの傑作といえます。

ピエール-ジャケ・ドロー、アンリ・ルイ-ジャケ・ドロー、そしてジャン-フレデリック・レショーは、中国へ赴いたことは一度もありませんでした。しかし、彼らが当時紫禁城へと輸出していた製品品質の高さによって、彼らの名声は広く知れ渡っていました。

この12月、「文筆家」が初めて中国へと旅することになっています。

ピエール-ジャケ・ドロー、アンリ・ルイ-ジャケ・ドロー、ジャン-フレデリック・レショーの独創的で才能あふれる3人の企業家にふさわしい最高の賛辞になることを願った、ジャケ・ドロー社の寛大なる支援によって、ラ・ショー・ド・フォンの時計産業は、その歴史に新たなページを刻むことになります。