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日本のフードアーティスト諏訪綾子さんとのコラボレーションにより、トゥルー シンライン コレクションからポリッシュブラックハイテクセラミックスをまといTrue Thinline Toge(トゥルー シンライン トゲ)が登場

"諏訪綾子さんは、自身の活動「food creation」を通し、食を究極の感覚的コミュニケーションツールとして捉え、さまざまなコンセプチュアルな食の表現を追求してきました。彼女は誰もがもつ感覚や感情を食で表現し、食べものや、あじわうこと、そして食をきっかけとした新たな体験を表現しています。そして、本能的な無意識の感覚に訴えることのできる表現の媒体として「食」を扱い、感じる人に新たな問いや発見をもたらす作品を創造してきました。
時計の名前にある“Toge”とは、棘(トゲ)を意味します。薔薇が持つ棘は、その美しさを引き立てます。日本において美味であることで知られるフグは、同様に無数の棘を持ち、適切な処理なしでは食すことのできない、非常に毒の強い危険な魚として知られています。それでも日本人は昔から危険を犯しながらもフグを味わってきました。
フグや薔薇は棘や毒をもつから美しく美味なのでしょうか︖それとも美しさゆえに棘を身に着けたのでしょうか︖
彼女は、毒や棘があってもなお、人々が本能的に手を伸ばしてしまう強い美しさや美味があると考えています。そして、日本の食文化と自然が生み出すデザインへの情熱が一つとなり、トゥルーシンラインにフグの棘のコンセプトを採用しました。棘のデザインを時計の文字盤と針に採用することにより、時計を身につけた人の内面から溢れる美しさを引き立てようと考えたのです。そして、時計をTrue Thinline Toge(トゥルー シンライン トゲ)と 名付けました。実際にフグの表皮に生える針からかたちをスキャンしたゴールドの針と立体的なトゲの質感を持った文字盤は、フグの持つ猛毒と、それでもなおあじわいたい人間の美しい欲望を思い起こさせます。

諏訪 綾子
アーティスト・food creation 主宰
石川県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、2006年よりfood creation の活動を開始、主宰を務める。2008年に金沢21 世紀美術館で初の個展「食欲のデザイン展 感覚であじわう感情のテイスト」を開催。 現在までに東京・福岡・シンガポール・パリ・香港・台北・ベルリン・バルセロナなど国内外で、パフォーマンス「ゲリラレストラン」やディナーエクスペリエンス「Journey on the table」、フードインスタレーションなどを発表している。2014-15年︓金沢21世紀美術館 開館10周年記念展覧会「好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム」を、東京大学総合研究博物館とともに開催。2019年︓映画「Diner ダイナー」(蜷川実花 監督作品)公開_作品中に登場する全料理クリエイティブ ディレクション、フードインスタレーション制作を担当。同年 「Journey on the Tongue」EUが運営するプライズ「STARTS Prize19」のWinnersに選定。 人間の本能的な欲望、好奇心、進化をテーマにした食の表現を行い、美食でもグルメでもない、栄養源でも エネルギー源でもない、新たな食の価値を提案している。