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2012バーゼルワールド発表モデル

セネタ・オブザーバー1911 ユリウス・アスマン

ドイツ、グラスヒュッテの町で培われた165年以上もの優れた時計製作技術の伝統に敬意を表し、グラスヒュッテ・オリジナルは、リミテッド・エディション「セネタ・オブザーバー1911 ユリウス・アスマン」を発表いたします。この際立ったタイムピースは、自社マニュファクトリーの職人達の手作業によって、限定25本のみ製作されます。この時計はユリウス・アスマンとロアール・アムンセンという、非凡な2人の開拓精神への賞賛モデルです。

ユリウス・アスマンは、グラスヒュッテの時計製作の創始者の一人として知られており、25歳のときに自身の会社を設立しました。ポケットウォッチやクロノメーター、天文時計など、アスマンと従業員たちの著しい活躍により、アスマン・ブランドの評判は広く知れ渡りました。特に(航海に用いられる)天測用時計は、非常に高精密で最高レベルの職人技術が用いられたことが知られています。ロアール・アムンセンが歴史に名を残す旅に出発する前、アスマンの複数の天測用計器を購入しており、そのなかにはグラスヒュッテの若い時計師、ポール・ローヴェが1907/08に製作した時計も含まれていました。ローヴェの時計は極めて精密だった為、ドイツ製の航海用時計(マリンクロノメーター)の精度試験のため、ハンブルクにあるドイツ天文台の観測所から時計を送るよう要請を受けました。ロアール・アムンセンは時計を自身で確認し、1910年に購入しています。
その翌年1911年12月14日、このノルウェー探検家とそのチームは、最初の南極点の到達に成功したのです。

甲板時計(deck watch)としても知られる天測用時計(observation watch)は、航海士がマリンクロノメーターや他の計測計器と一緒に使用し、海上での船舶の位置を割り出すために使用されました。アムンセンは南極大陸で、天測時計を優れた使用法で用いました。彼は、くじら湾フラムヘイムのノルウェー探検隊ベースキャンプから出発したとき、天測時計は標準時に合せたままにしました。通常一つの時計はホームタイム時刻に設定し、船上のマリンクロノメーター機能との連動を想定します。アムンセンは別の時計を現地時刻に合わせ、その2つの差の計測を球面三角法に用い、南極点までのトレッキングに役立てました。従って、もし時計がなければ、アムンセンは南極点まで到達できなかったかも知れません。ノルウェーチームが到達できたこと以上に、アムンセンが持っていた天測時計がこのミッションに重大な意味をもたらしました。今日、オスロのフラム・ミュージアムには、この歴史的探索の多くの備品や書類とともに、文字盤に確かに「J.アスマン-グラスヒュッテ」と記載された、アムンセンのグラスヒュッテ製天測時計が展示されています。

グラスヒュッテ・オリジナル リミテッド・エディション
セネタ・オブザーバー1911 ユリウス・アスマン
試練の時代に入っても、グラスヒュッテでは契約済みの案件があったため、1971年まで天測用時計の製造を行っていました。
今回発表のこの華麗なタイムピースには、アムンセンの南極点到達の冒険旅と、ユリウス・アスマンの優れた天測時計から、「セネタ・オブザーバー」という相応しい名前が付けられ、25本のみ特別に生産されます。このセネタ・オブザーバー1911には、シルバーが施された文字盤がデザインされ、この文字盤は、ホワイトラッカーと一番表面の美しい質感を醸し出す銀粒子により、3層構造で非常に丁寧に製作されています。文字盤の9時と3時位置には、それぞれスモールセコンドとパワーリザーブを、また6時位置にはグラスヒュッテ・オリジナル独自のパノラマデイトを配置しています。青焼きしてポリッシュ仕上げされた洋ナシ形の時針と美しい分針が、削られた黒いレイルロード式インデックスとアラビア数字の上を滑らかに進みます。

この限定セネタ・オブザーバー1911 ユリウス・アスマンは、円筒形のホワイトゴールド製ケースに、アムンセンの冒険心と探索を思い起こさせるカーフベルトが標準装備されます。ケースバックには無反射コーティングのサファイアクリスタルを使用し、そのフレームには、限定数と、アムンセンの南極点到達100年を記念した日、“14 Dec. 1911 – 14 Dec 2011”、ユリウス・アスマンの名前“ Julius Assmann – Glashütte i/SA”、 “Tribute to R. Amundsen”の刻印が彫金されます。

ユリウス・アスマンから引き継ぐ類稀なるムーブメント
セネタ・オブザーバー1911 ユリウス・アスマンの心臓部には、美しく精密に仕上げられた自社製自動巻キャリバー100-14を搭載しています。当時の歴史的な天測時計には手巻きムーブメントが使用されていました。グラスヒュッテ・オリジナルでは、このセネタ・オブザーバー1911 ユリウス・アスマンには、時計を装着する人の快適性を考慮し、現代的な自社の自動巻ムーブメントを採用しました。パワーリザーブ表示の「Ab Auf 」は、巻き上げてからの経過時間とゼンマイのパワー残量の両方を読み取ることが出来ます。ベースムーブメントのリセット機構により、秒針を標準時刻に簡単にシンクロさせることができます。他のリセット機能に比べ、秒針の歯車がリューズや巻上げ輪列に連結していないので、テンプを止めることなくリセットができ、テンプにかかる負荷を軽減させることができます。このリセット機構は時計に添付されるコレクターを用いてプッシュボタンを押すことにより作動します。自動巻の両方向巻上げローターは、特許を取得しているステップリダクションギア(減速機構)により、連結する二つの香箱へ力を伝達します。これにより主ゼンマイに多くの力が伝達し、香箱は早く満たされていきます。

裏蓋のサファイアクリスタル越しに見えるキャリバー100-14は、ユリウス・アスマンに捧げるに相応しいムーブメントです。グラスヒュッテの特徴である3/4プレート、ネジ留めゴールドシャトン、ダブルGロゴを配した21金錘付きローターなど、グラスヒュッテ・オリジナル機械式時計の伝統的な高い製作技術が隅々まで体現されています。

価格、発売時期は未定です。

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