ブレゲによるエレガントで繊細かつ純粋な新しい表現には、ブランド伝統の美観を完全に保ちながら、現代的な趣が明確に表現されています。もちろん時計の隅々までブレゲのさまざまな装飾技法が駆使されています。オフセンター・ダイヤルは、ブレゲ・マニュファクチュールのギヨシェ彫り職人が手動旋盤で施した繊細なクル・ド・パリ模様によって装飾され、チャプターリングの外縁部にバーリーコーン（グレンドルジュ）模様が刻まれています。12時位置のムーンフェイズも極めてリアルなイメージを喚起するデザインです。ゴールド製の月のモチーフはハンマーを用いて手仕上げされ、月を囲む雲にはサンドブラスト処理でマットな質感が施されています。空はブルーラッカーでコーティングされ、そこに含まれるスパンコールが見る角度によって星の輝きを演出します。時間、分、秒は、穴があいた丸いモチーフを先端に配した伝統的なブルー・スティールのブレゲ針で示され、日付と曜日の表示は、それぞれ2時位置と4時位置に配置されています。これらのカレンダー表示には、見やすさを向上さるために大きな窓が用いられています。

直径39㎜のホワイトゴールドとローズゴールドのケースに搭載されているのは、厚さ2.4㎜というブレゲでは最薄ムーブメントのひとつのキャリバー502です。このムーブメントは、薄型でも高性能を発揮するように設計されています。香箱には、安定した動力と性能を確保しながら薄型の美観を強調するために、蓋のないオープン型を採用しています。また、自動巻のローターは、ムーブメントの主要な構成部品に対して最大のスペースを設けるためにオフセンターに配置され、ムーブメントの厚さを最小限に抑えるように組み込まれています。ロジウムメッキ仕上げのこの自動巻ムーブメントは236個の部品から成り、ひげゼンマイとインバーテッド・ストレートライン脱進機のホーンにシリコンが用いられています。このシリコン素材には、腐食や損耗への耐性に加え、磁場の影響を受けないなど、数多くの優れた性質があり、時計の精度向上に貢献します。

このムーブメントはまた、サファイア・ケースバックを通してブレゲならではの専門技術、すなわちホワイトゴールド製のローターに手動旋盤のギヨシェ彫りで刻まれたバーリーコーン（グレンドルジュ）模様や、ほかの部品に施された面取りやコート・ド・ジュネーブ模様といった各種の装飾仕上げが鑑賞できます。そして「クラシック 7337」のムーブメントは、3Hzで振動し、45時間のパワーリザーブが備わります。