パリ時間8月4日夜に行われた陸上男子100m。世界中が注目するレースはまれにみる激戦となり、僅差で金メダルに輝いたのはオメガ アンバサダーのアメリカ人アスリート、ノア・ライルズ選手でした。そしてこの公式順位の判定を支えたのが、オメガのフォトフィニッシュカメラ“スキャン オー ビジョン アルティメート”でした。

選手たちがゴールした瞬間、スコアボードに示された1位のタイムは9秒79。そのタイムを出したのはノア・ライルズ選手ともう一人、ジャマイカ代表のキシェーン・トンプソン選手。スタジアムの誰もが固唾をのんでスコアボードを見守る中、公式順位として発表されたのは、ライルズ選手が優勝という結果でした。これは、オメガのフォトフィニッシュカメラによる画像が、ほんのわずか彼がリードしてゴールしたことを証明したからです。

今大会から導入された最新版のフォトフィニッシュカメラ“スキャン オー ビジョン アルティメート”は、1秒間に最大40,000枚のデジタル画像を記録することができます。このカメラは、ゴール地点で一定時間内に起きたことを、“時間のスライス”のように記録し続けます。この時間のスライスを瞬時につなぎ合わせ、各選手がゴールラインを越えた瞬間を示す1枚の合成写真を生成し、審判が迅速に結果を判定します。今回の結果も、まさにこのようにしてもたらされました。なおライルズ選手とトンプソン選手の差は、時間にして0.005秒、距離にして0.57mmでした。